「なっ!?お前!?」
肩を抱きしめられたのは背後から聞こえた声とほぼ同時だった。
耳元で聞こえたその声に慌てて顔を上げると、
「……うそ」
統真、くん?
後ろにいたのは、ずっとずっと連絡を待っていた統真くんだった。
「統真くん!」
「……乃々華、連絡出来なくてごめん」
「っ」
いつもと変わらないその笑顔に言葉が出てこなくて、返事の代わりに力いっぱい頭を振った。
「──ねぇ、さっき“夜しか逢えない”って言ったよね?」
「……あ?」
顔を上げた統真くんが純也に向かって険しい表情でそう問いかける。
その問いかけに怪訝に顔をしかめる純也。
「それ、もう心配しなくていいから」
「あ?」
「俺、来年からここのバスケ部にお世話になるんで」


