「あそこで話してると邪魔になんだろ」
……あ、そういうことね。
たしかにコートのど真ん中で話し込んでたら邪魔になる。
そういうとこちゃんとしてるよね、純也って。
うんうんと感心していると、私の腕をつかんでいる純也の手の力が急に強くなった。
「純也。痛いよ」
振り払おうとしてもガッチリ固定されててなかなか離れず。
「純也!怒るよ!」
「乃々華」
「……っ」
……な、に?なんでそんな真剣な瞳で私を見るの?
いつものおちゃらけた純也とはまるで正反対の純也の表情。
何とも言えないその表情に私も固まった。


