片桐 統真くんと出逢ったのは八月中旬、夏休みが半分過ぎた頃だった。 『ねぇ、アンタ一人?一人だったら俺の相手してくれない?』 家の近くにある小さな公園。 その公園の隅っこにあるバスケットコートでシュートの練習をしていた時、バスケットボールを持った統真くんに声をかけられた。 『わ、私で良ければ!』 初対面の男の子。 普段の私ならきっと警戒して近付かない。 それなのに、そのときの私はなんの警戒もせずにOKしていた。