「新くん」


「……なに」


「私、彼女って言ってくれて嬉しかったよ?」


「……っ」


「クリスマス、二人っきりで過ごせるね」



クスクスと笑いながらそう言うと、相馬くんの手が伸びてきて、そっと私の後頭部を引き寄せた。



「ん……」


ちゅっと軽く触れる唇。



「明日から堂々と ももに触れられる」



相馬くん……。


嬉しそうな相馬くんの笑顔に心がじんわりと幸せで満ちていく。



「私も嬉しい。……けど、他の子にそんな顔見せちゃやだ」


「っ」