「ハーイ、決まりっ!」 「ちょ、三木くん……!」 トーン……トントントン。 三木くんに頭をなで回されたせいで、抱えていたボールがするり、腕から落下した。 そのボールを慌てて目で追いかけると…… 「香坂、今日は残れ」 「……っ、相馬くん?」 転がっていったボールに手を伸ばしたのは、バスケ部のエース、相馬くん。