なんで先輩がここに? 今日は練習のはずじゃ……。 「……っ、はぁ……っ良かった。間に合って」 「……っ」 先輩、なんでそんなに息が切れてるの? なんでそんなに汗だくなの? なんでそんなに安心した顔で私を抱きしめてるの? 私の口を押さえたまま後ろから抱きしめる久渡先輩はなぜか息切れしていて、安堵の笑みを浮かべながら天井をあおいでいる。 私をその顔を下から見ていることしか出来なくて。 ただただ先輩の口から放たれる言葉を待っていた。