「茉莉ちゃん……、一緒に行こうって言ったのに……」
こんなに服が沢山あると目がチカチカしてきちゃう。
でも、女の子として見ないといけないよね。
「うん!ちょっと回ってこようかな…晴くんはどうする?」
「みんなばらばらになったら大変になるでしょ そうなると俺があんたに付いていくことになるじゃん」
探すのめんどくさいんだし、と腰に手ていう晴くん。そんな姿も様になっている。
「あ、じゃあ……… 晴くんも服見る?」








「あ、この服知ってるよ!」
「はいはい、前クラスのヤツらが雑誌で見てたねぇ」
結局晴くんにも服を見てもらうことになった。
「この色可愛いなぁ…」
淡いピンク。普段水色っぽいいろばかりでピンクなんて着ないけど、この色だけは何故か惹かれる。
「へぇ、いいんじゃない じゃあ、次はそれに合う服探したらぁ?」
「え、そんなハイレベルな…」
私はみんなとお出かけにこれただけでもう満足なんだけどなぁ。
「似合う服ってどんなのかな?」
「……はぁ、ちょっと待ってて、絶対動かないでよ」
そして、晴くんもどこかに行ってしまう。え、晴くんも?

「わ、私一人………」
こんなところで一人なんて………、
「でも動いたらダメだって言われてるし…………、少ししたら帰ってくる、よね」
そして、私はその場で晴くんを待つことにした。