全ての記憶を《写真》に込めて


それから茉莉ちゃんに抱きしめられる。
「く、苦しいよ」
「彩月が可愛すぎる 私も彩月を撫でる」
と言われ頭を撫でられる。
「私何もやってないよ」
「応援してくれたお礼」
ていうか、彩月の髪って長いね。伸ばしてるの?と茉莉ちゃんに聞かれる。
「んー、伸ばしてるっていうか………、まとめやすいから?」
すると黙っていた晴くんが口を開いた。
「そう言ってるけどさぁ、まとめてないじゃん 見てるとすごく暑苦しいんだけどぉ」

「和久井くん!髪は女の子の命だからそんな簡単に切れないの!」
そっか、見てる方が暑いのか。私は今までこれだったから別に暑いなんて思わなかったし、室外にあまり出ないから分からなかったけど……。

「ねぇ、茉莉ちゃん 髪縛って貰ってもいいかな?」
「うん!……っえ!私でいいの!?」
「茉莉ちゃんと同じ髪型にしたいの」
「任せて!」
いい機会だし、たまには縛って見ようかな。