「晴、俺は見てしまいました」
「何を」
教室に入ってから、まず声をかけてきたのは翔くんだった。

「お前!彩月ちゃんとすげぇ仲良さそうだったじゃねぇか!このっ!」

どうやら翔くんは見かけていたみたいだ。

「晴くんたちは仲いいね」
「良くないけどぉ」
「だろ!」
「「は?」」
息もピッタリ。

「おっはよ〜!彩月は今日も可愛いね」
「茉莉ちゃんおはよう!」



「ところで、彩月」
「ん?」
「これなーんだ!」
「え、カメラマン…?」
「正解!」
綺麗なピンク色のカメラ。

「私からのプレゼントだよ〜、四人で一緒に写真を撮る用のね」
彩月が写真撮るの好きだから、と嬉しそうに話してくれる。

「うわぁあ、ありがとう!いいの?」
「もちろん!あ、これからも和久井くんを撮り続けるんでしょ?」
「うん、晴くんには許可もらったよ」
付き合うことになった時。
今でも思い出すだけで頬が緩んでしまう。


そして、違和感があったのは朝の会中だった。