全ての記憶を《写真》に込めて


「ただい、」
「彩月〜〜!!遅かったぞ!」
「ご、ごめん…」
帰って早々お兄ちゃんがお出迎えしてくれた。

「今日は俺が夕飯作っておいたから」
「えっ!ほんとっ!」
お兄ちゃんの手料理は初めて。
家を出てから自分だご飯作ってたらしいからきっと上手なんだろう。




「美味しい……っ」
「だろだろ?これはヨーロッパのどっかの国に行った時にたまたまあった人が教えてくれたんだよ」
上手なんてものじゃなかった。
すごく美味しい。

「明日学校が終わってからすぐ家出るからさ、思い出として、な」
「…そっか、また行っちゃうもんね…」
私が事故に合わなければお兄ちゃんはまだここにいたのだろうか。
もしかしたら、教育実習受けたのだって本当は教師になりたいのかもしれない。
お兄ちゃんの夢を壊しちゃったりしてたら……。

「彩月はあんま思い詰めんなよ」
「え、」
「またなんか変な事考えてただろ〜、俺は彩月のお兄ちゃんだ もっと頼れよな」
「お兄ちゃん…」

お兄ちゃんも晴くんも、茉莉ちゃんも翔くんもみんな優しすぎだよ…。

「ありがと、お兄ちゃん」
「おう!」