そして、そのまま一枚も写真の撮れないまま家に帰る。
もちろん、晴くんも茉莉ちゃんも翔くんもいる。

「あれ、宅配便の人いるじゃん」
「あ、本当だ」

そう言えば、警察のところ行くって言ってたけど、思ったよりお兄ちゃんが早く帰ってきたから大丈夫かな。

「こんにちは、あれ?そちらの方は?」
「彩月の兄です!いつもありがとうございます」
「お兄さんなんですね〜、こちらこそ妹さんにはいつもお世話になってます!」



「今日の荷物はなんだった?」
「えっと……、思ったより軽い……」

ストーカー物じゃなければいいけど。

「おぉー、ここが彩月の家かぁ」
「お兄ちゃんの家でもあるでしょ」
「そうだな!」

荷物を抱えてみんなで入る。