「な、にこれ……」

「また変なメール?」

「うん…」



“なんで家にいないの?ねぇねぇねぇねぇ
どこにいるの?俺の知らない所にいるの?
いつもこの時間家にいるよね?ご飯だべてる
よね?何してるの?あの男の所?違うよね?
彩月ちゃんは俺のだよね?俺のこと大好きだ
もんね?俺彩月ちゃんの家の近くにいるのに
どこで何してるの?早く教えてよ”






「気持ち悪い…………」

何これ。
「ちょっと、これ本当に警察に届けた方がいいと思うんだけどぉ」
あの男って、晴くん?
なんで晴くんのこと知ってるの?
前にメールした時以外晴くんとの連絡はとったことないはずのに。
しかも、家の近くにいるって…。


「………誰」
すると、急にふわっとした感覚に襲われる。
「ちょっ、どうしたのぉ?あんた大丈夫?」

「……うん、ごめんね ちょっとクラっとしただけだから」
なんで、こんなことになってるんだろう。
一体誰なんだろう。

「明日学校終わったらすぐにでも警察に行くからねぇ」
不安だったら俺もついて行ってあげるし、と諭すように微笑まれる。
正直言ってすごく怖いし、気持ち悪い。
だけど、晴くんがいるの何故か安心する。
晴くんが優しいと知ってるいるからだろうか。


「ありがとう、晴くん」

何度晴くんに支えてもらったことか。

「明日、ちゃんと警察に行くね」

流石にこのままだと、嫌だから。