全ての記憶を《写真》に込めて

気づけばを夜も更けていて。

「あれ?」

またメールが来てる。
【あんたの家にカーディガン忘れたから明日持ってきて】
【あ、あとさっさと寝なよぉ】
と、二通のメール。
カーディガン………?

ふとあたりを見渡すと、クリーム色のカーディガン。

「洗濯しておきます、っと」
するとすぐに既読がついた。
【あんたまだ寝てないの?】
【ちょっと写真の整理してて】
【さっさと寝なよ……あ、でも明日休みだっけ?】
【ううん、学校は午後からあるよ】
うちの学校は体育祭の翌日は午前休みで午後から普通に授業があるのだ。
【晴くんも早く寝てね、たくさん走ってたから】
走ってる時の晴くんは、とても、かっこよかった。
【そうするねぇ、おやすみ】
【おやすみ(๑˘ ˘๑)*.。】
顔文字を送ってみる。
晴くんはこういうのを使わないと思うけど。


「寝よっかな」




_______________ピロリンッ。

「あれ?」
すると、晴くんから。

【◦<(¦3[▓▓]】

「ふふっ、晴くん探してたのかな?」
時間差で送られてきた顔文字。
なんかわざわざ探してくれていたと考えると凄く嬉しい。