部屋の掃除はある程度終わっていたので5分程度で終わった


フロントに戻り光希さんが電話をかける


「303の部屋よね?」


「そうそう」

二人の会話を聞きながらお風呂の水気を拭きあげたタオルなんかをそれぞれ洗濯物カゴに入れていた


「おかしいわね、出ないわ。」

光希さんがまたもや綺麗な顔を顰めながら電話の受話器を置いた

それにしても綺麗な人はどんな顔してても綺麗なんだなと全然関係ないことを思っていた

「ん?どうしたの?まゆちゃん 」

「え、いや、なにも!!」


じっと見つめすぎたのか光希さんと目が合ってしまい慌てる私

なにやってんのよもう


303が電話に出ない為まだ寝ていて寝相が悪いだけなんじゃないかってことになり

取り敢えず部屋の退室予定時間の午後3時まで放置する事になった




この時の私達は誰もあんな恐ろしいことが起こるなんて想像もしていなかった。