「壁叩いてない?」

自然と美雪ちゃんの声のボリュームが下がる

「何してるんだろう」

私の声も必然的に小さくなる

「さぁ、でも」


バンッ!!!


「「?!」」

一際大きな音に2人とも固まる



「どうかしたの?」

どうやら光希さんが勢いよく扉を開けた音らしかった


「み、みっちゃんーやめてよーもう」

半泣きの美雪ちゃん

「やめてって、どうかしたの?」

あまりの私たちのビビり方に驚いた光希さん

今起こったことを説明するとんーと綺麗な顔を顰めた

「朝から元気に頑張ってるんじゃなく?」

いきなりそんな言葉を発する光希さんに少し焦りながら

「壁叩たりする?」

「激しいだけとか?」

色々話がそれてる気がするのは私だけなのかな?


「取り敢えずここを片付けてから朝のコールしてみましょうか?」


光希さんがその場を纏めたのでそれに従った。