階段を駆け下りフロントのドアを開け中に入った
「み、美雪ちゃん!無事?!」
中を見回しても誰も居ない
「美雪ちゃん?!」
するとコトンと物音がした
私と光希さんの頭の中でさっきの出来事がよぎる
もしかしたら…
ゴクリと喉を鳴らす…
光希さんは掃除道具であるほうきを手にした
カタッ
びくっとしたその時
「ま、まゆちー、ヒック、みっちゃヒック、」
机の下から出て来たのは子供のように泣いている美雪ちゃんだった
「美雪ちゃん!」
私に飛びつきぐすぐすと泣き出す美雪ちゃん
その背中を摩りながら落ち着くのを待った

