dead HOTEL


「冷やしましょう、それと警察とオーナーにも連絡しないとね」

いつもの冷静な光希さんに戻り私たちに指示を出してくれる

「まゆちゃんは救急箱持ってきてくれる?私が連絡入れるから」

そう言ってバタバタと先にフロントに走り去って行った


私は美雪ちゃんの肩を擦りながらゆっくりとフロントに戻ることにした


「ヒック、こ、こわっかった。ッ」


目の前で起こっていた事なのにバクバクと動く心臓はそれを理解させるのに時間を要した


フロントに戻ると一生懸命光希さんが電話に向かって話をしていた


「とにかく座ってて?」

美雪ちゃんを椅子に座らせ救急箱を取りに行く


湿布を貼りテープで簡単に固定しネットをかける


一応こんな感じで大丈夫だろうか


「警察があと10分くらいで来るってオーナーもすぐ来てくれるらしいわ」


その言葉を聞き安心しため息をついた


美雪ちゃんはもう帰してあげた方がいいんじゃないかと光希さんと話をしていたがオーナーに送ってもらった方がいいと言うことになりそのままフロントで待機をする事になった


10分後オーナーが着いた

50近い白髪混じりのダンディーなおじさんなオーナー松島 正和
「お疲れ様、大丈夫?」

そう優しく声をかけられた
私達はそれに頷き事情を説明した




「んー、酔っ払いか、警察に任せた方がいいかもしれないね」


警察を待つことになった



それから10分後警察が到着した


「南警察署の田上と申します」


刑事ドラマの様に手帳を見せ話すのは
無精髭の生えたヨレヨレのワイシャツを着た様ないかにもな警察官を予想していた私の想像とは真逆なこざっぱりして爽やかな人だった
しかし警察官だけあってがっしりした体つきに安心を覚えた


「303号室です。案内します」

そう言ってオーナーが事情を説明したあと部屋へと案内した


田上さん他3人程度の警察官がぞろぞろと階段を登って行く

「私たちはどうします?」


ちらりとモニターをみると407号室のお客様が出ていた


「私とまゆちゃんで掃除しましょうか。美雪ちゃんはゆっくり休んでなさい」

美雪ちゃんは静かに頷いた