「なんか、彩葉と三芳くん急に仲良くなったよね」

「えっ?」



お昼休みになれば、光里はそんな突拍子も無いことを言ってきた。



教室の席で食べてる私達の視線の先には、廊下で相変わらず女の子に囲まれてにこにこ笑ってる三芳くんの姿。




仲が良い?私と三芳くんが?



頭の中ではてなマークの私とは別で、光里は何か確信めいた表情を浮かべている。




「だってなんか、距離が近くなったというか…」

「えー、気のせいじゃない?」



確かに近くはなったかもしれないけど、からかわれてるだけだし。


私だって軽くあしらってるだけだ。




「関本、もういいだろ」

「あら?彼氏さんは嫉妬ですか?」



そのタイミングで口を挟んだのは私の隣でお昼を食べていた李樹。


そんな彼に光里はニヤニヤと笑みを浮かべる。




ちなみに今日は輝は不在。


なんでも、5時間目の体育準備で先生に捕まったのだとか。