「あ、ごめんごめん。……けど!どこに行くかくらいは決めた方がいんじゃない?」

「う……だよね〜……」


光里にそうは言われても、デートなんて行ったことがない私。


事実、恋人たちのデートがどういうものかすは分かっていなかったりする。

だってそもそも、誰かと出かけることなんて滅多になかったから。


「ね、光里さん」

「なーに?」

「デートって、何するの?」

「……。はぁ!?」


……その後、光里に永遠とデートについて語られたのは言うまでもない。