俺がずっと守るから




「なーに、ニヤニヤしてんのっ」

「わっ!ちょっと、光里!脅かさないでよ〜……」


席に着くと、前の席である光里が私の顔を覗き込んできた。


李樹はといえば、私から少し離れた席へ座っている。



「なんかちょっと、幸せだなーと思ってね」

「ん?放課後デートが?」

「まぁ、うん。それもそうなんだけど。なんていうか、こういうクラスメイトの砕けた感じが楽しくて」


思わず頬が緩む私に、「そんなもんかねぇ〜」なんて光里は頬杖をついている。


最終的には「よく分かんないや」なんて言って光里は笑ったけど、私にとってはやっぱ幸せなことに変わりなかった。


「ていうか、どこ行くの?李樹くんとのデート」

「へ?」


光里からの質問に、変な声が出た。

光里だけは、私と李樹の関係にプラスして私の李樹への気持ちも知っている。