「それを俺が受け入れるかは分からないよ」
三芳くんは、そう言ったんだ。
この人はもう、私の話す内容が分かってる。
分かった上で言ってるんだ。
「うん、それでもいいから」
それでも私は分かってもらうしかない。
私は、李樹が好きなんだ。
***
「────で、話したい事って?」
あっという間に放課後になって、私は三芳くんと自宅の客間にいた。
李樹には部屋に来ないように言ってある。
ドキドキと、緊張で胸が鳴る。
今から言うことは私の正直な気持ちだ。
それがどれほど責任重大なことかも、ちゃんと理解しているつもり。



