〜◎✕病院〜
「お母さん!」

「あの娘さんですか?」

「はい…あのお母さんは?」

死んでないよね…

「意識がなくいつ亡くなってもおかしくない状況です…」

「そんなことって…」

お父さんが亡くなってから今までお母さんがいてくれた…

でもお母さんがいなくなったら私どうすれば…

「お母さん死んじゃやだよ…私にはお母さんだけなんだよ…」

「…んっ の、のか?」

「お母さん?」

「希乃香に言いたいことが、あったの」

「なぁに?」

「の、の、か…私のところに、うまれて、きてくれて、あ、りが、と、…」

「お母さん!?お母さん!死んじゃ嫌だょぉお母さん!」


その日お母さんは亡くなった…とても優しい顔のまま

まるで眠っているかのように