ワケがわからなくなって、何だかものすごく恐くなってきたのでA子に恐る恐る

「あのさ、これ俺に見えるんだけど」

って聞いた。

A子はポカーンとして

「なに言ってんの。あんたじゃないでしょ、どう見ても」

と言って携帯をひったくり、それに目を通した瞬間に、金切り声を上げて携帯ぶん投げた。

あまりの勢いに俺も

「どうしたよ!?おい!?」

ってビビってると、A子が

「かおかお、顔が・・・」

と叫んでた。

下に落ちた携帯をつまんで見てみると、男の顔がさっきと変わってた。

もう俺の顔じゃないんだけど、なんか虫唾の走ったような機嫌の悪いへんな顔になっていた。

マジですっっげえビビった。 

A子が

「その画像消して!はやく消して!」

と喚くので、怖かったけど俺はその画像を削除した。

二人して冷や汗かきながら、「なんなのアレ」とか「いたずら画像なのか?」とかギャアギャア騒いだけど結局『わけがわかんない』ので、気持ち悪いしこりを残したままその日は別れた。