家に着き車を車庫に入れ車を降りた瞬間、人の強烈な視線を背中に感じ『車庫の中に人が?!』と思った私は咄嗟に電気を付けました。

が、もちろん誰もいません。

しかし明らかに人の気配がするのです。

その瞬間背筋がゾクゾクとし始め慌てて家に駆け込みました。

両親はすでに寝ており、私は恐怖をおしころしながら自室に入ったのです。

自室に戻り

『怖い怖いと思うからダメなんだ!気のせいだ気のせい!』

と自分を励ましつつ着替えを済ませたのですが、どうしても人の気配が消えません。

どこから気配がするのかどうしても気になる為、部屋をキョロキョロと見渡すと、出窓に目がいきました。

『怖いと思うからダメ!気になるなら自分で確かめてみたら以外に本当に気のせいかも』
と思いつつカーテンを開けました。

「・・・ヒッ・・!!」

悲鳴を上げようにもあまりの恐怖で声が出ず、喉のあたりでヒューヒューと鳴るばかりでした。
 
窓の外にはさっき見掛けた白いワンピースの女が、物凄い形相でこちらを睨んでいるのです。

真っ黒のながい髪、もう絶対この世のものじゃない肌の色。

きわめつけはこの自室は三階。