好きの海に溺れそう

「海琉、あんた覚悟しときな?」

「何を?」



まだ秘密。



言いたくて言いたくてウズウズするけど、海琉に好きって言ってしまったら、あたしのことを幼なじみとしか見てない海琉とはもう話せなくなりそうで怖い。



「教えてよー…」



すごい困り顔で可愛い顔の海琉があたしを見る。



あたしは海琉に近づいて、海琉の頭をなでた。



髪がふわふわだ。



やっぱり心臓はすごい速さで動くわけで。



その音が聞こえるように、さらに強く撫でた。



「じゃあね」

「うん…?」



キョトンとする海琉をあとにし、海琉の部屋から出た。



「はぁー…」



すっごく疲れた…。



用意してもらった寝る部屋へ行き、スマホを取り出す。



ため息をつきながら、夏樹にメールを打つ。



『なつー。明日、13時に、あの公園来て!』



打って、ゆっくりと送信のボタンを押した。



もう、ずるずると続けてきたこの関係も終わりなんだ…。



海琉のことが好きだけど、少し寂しいなんて思うあたしは最低かな…。



少し複雑な気持ちのまま、布団に入った。



ちょっと早いけど、おやすみなさーい…。



朝起きたらいつもと違う天井。



そうだ、昨日は海琉の家に泊まったんだ…。



部屋から出てリビングに出ると、雛子さんがご飯を作ってた。



「杏光ちゃん、おはよう」



ニコニコした顔で、雛子さんが言う。



「おはようございます! ね、朝ごはん、あたしも食べていい?」

「もちろん。その代わり、パパと海琉起こしてきてくれる?」



お安いご用で!