好きの海に溺れそう

仲良さそうで何よりだ。



しばらくしてから杏光が色々な資料を持って戻ってきた。



「これ~ちょっと見て」



その中から冊子を何冊か出して小太郎くんに見せる。



「これとか、こういう感じにしたいんだけど、会場があそこだからさあ」

「あーなるほどな。だったら…」



杏光は真剣な表情で小太郎くんの話を聞いてる。



真剣な杏光もかわいい。



こんな真剣なの久しぶりだな~。



俺は、立ち上がってキッチンでコーヒーを入れた。



最近店長に美味しいコーヒーの淹れ方教えてもらったんだー。



豆は、バイト先で使ってる良いやつをお裾分けしてもらって、半分この家に置いてある。



いい匂い。



淹れ立てのコーヒーを2人に出した。



「えっいつもよりこのコーヒーおいしくない!?」

「美味しい淹れ方教えてもらったの」

「最高~ありがとね」



へへ…。



杏光が今やってる仕事が好きなように、俺もこういう風に自分の作った物で人においしいって喜ばれるのがすごく好き。



2人が真剣に話し合ってるのを眺めながら、コーヒーをゆっくり味わった。



1時間以上2人で話し合ってから、一段落ついたみたいだ。



「海琉ごめんね、お待たせ」

「大丈夫だよ~。行く?」

「うん! 楽しみ!」