好きの海に溺れそう

~海琉~

玖麗と悠麗が付き合うことになったと聞いて本当に嬉しかった。



2人とも本当によかったな。



そんな今日は、杏光と花火大会に行く約束をしてる。



有名な大きい花火大会で、一緒には行かないけど、玖麗と悠麗も行くらしい。



具体的に何をやってるのかわからないけど、最近も打ち合わせやなんやらで忙しそうにしてる杏光。



写真展は、年明けに小太郎くんの会社主催でやるプロの写真展に、別の展示場を設けて開くことになったらしい。



より多くの人に見てもらう機会を増やすようにって。



毎日本当に楽しそうに仕事してるから俺も嬉しい。



今日は久しぶりの外でのデートだから楽しみだ。



花火大会といえば、俺たちの初デートでも花火が上がってた。



あのときは、花火より杏光がずっとずっと綺麗で…。



『花火より君が綺麗だよ』なんて陳腐な言葉があるけど、それをまさに体感してた。



花火は夕方からだけど、杏光とは昼に待ち合わせてる。



ちょっと早めに準備が終わったから杏光の家に行った。



「あー、海琉くんいらっしゃーい」



杏香さんが明るく迎えてくれる。



「杏光はー?」

「杏光なら玖麗と一緒に部屋いるよー」

「わかったー」



玖麗いるならノックした方がいいか。



杏光の部屋の前で「杏光―?」と声をかけてノックした。



「あ、海琉!ちょっと待って!」