好きの海に溺れそう

「いとこと付き合っていくって、どういうことかわかってる?」



お母さんが厳しい目で聞いた。



「はい、わかってます。リスクも理解してるし、覚悟もあります」

「俺も、すっげえ悩んで…悩んだ上で、決めた」



2人の言葉に、お母さんは静かにうなずいた。



「それなら、あたしは何も言わない」



よかった…。



小太郎は…?



「お前らの気持ちや覚悟はわかった。それも、尊重したいと思ってる」

「…」

「覚悟をしっかり持ち続けて、それを忘れない上で、好きにやりな」



小太郎の言葉に、2人とも真剣な顔でうなずいた。



お母さんも小太郎もそのあとは優しい顔で笑ってた。



よかったね、2人とも…。



「玖麗、朝ご飯食べた? まだだったら一緒に食べよ」



お母さんが玖麗に言った。



「いいの?」

「なにそんな堅くなってんの~! 別にあんた達が付き合ったからってあたし達の関係変わらないでしょ」



お母さんの明るさに、ほっとしたような顔になる2人。



「生きてりゃ恋愛くらいするし、万が一何かあっても生きてる限りなんとかなんだよ」



小太郎も楽観的に言う。



あたしが言うのも変だけど、親がこの2人でよかったな…。



多分、玖麗の両親もこんな感じだったはず。



これからは、2人のこと、存分に見守っていこうと思う!



あたしの夏休み、良いスタートを切ったな。



本当におめでとう、2人とも~!!