好きの海に溺れそう

「買いましょう」

「あたしこんな短いの履けない…」

「こういうの履くとちょっと堂々とした自分になれるよ」



物凄く似合うから着て欲しいな~。



値段は、4000円。



うーん、お小遣い制のあたしにはちょっと厳しいけど勝手に買ってプレゼントしよう。



「悠麗こういうの好きそうだよね」

「…」



今日は悠麗とこの前どうだったのか聞くための日なんだから。



買い物を済ませて玖麗に買ったスカートを押しつけて、2階のカフェに移動した。



「で?」



注文したコーヒーを飲みながら、少し身を乗り出した。



玖麗は何から話そうかというように、黙りながらチビチビとケーキを食べてる。



「デートは…すっごく、楽しかったよ」

「ほんと? よかった」

「悠麗も物凄く優しかったし、楽しそうだった」

「うんうん」



あたしもケーキに手を伸ばしながら話を聞いてる。



楽しめたならよかった…。



「前の彼女のこととかも聞いたけど、もうすっかり吹っ切れたって言ってて、すごく嬉しかったよ」



そうなんだ、それは色んな意味で本当によかったな。



「それにね、何より…手、悠麗が繋いでくれて…」

「!?」



まじで!?



それは…いとこだった2人にしたら、かなり大きな出来事なんじゃないかな。