というわけで、俺たちは二人でチョコを作ることにした。
迎えたバレンタイン当日。
杏光の両親は2人で今日限定の展示があるからと、都内の美術館に行ったので家にいない。
そして、玖麗がなんと、勇気を振り絞って悠麗をデートに誘った。
だから今、杏光と2人きり。
完全な2人きりって久しぶりかも…。
「何かちょっと照れちゃうね」
杏光に言われて、俺も照れながら笑った。
それを隠すように、俺はキッチンに行って冷蔵庫を開けた。
そんな俺に、杏光がうしろから俺を抱きしめる。
自分が挙動不審になったのを感じながら、冷蔵庫から材料を出した。
今日作るのはガトーショコラ。
「はい…これ湯煎して」
「はーい」
杏光にチョコとボウルを渡すと、俺から離れて湯煎をはじめた。
俺は薄力粉を量りまーす。
杏光の視線を若干感じながら秤にボウルを乗せる。
「熱っ」
ん?
杏光を見ると、やけどしたっぽい…?
「大丈夫!?」
杏光の手をつかんで水道の流水にあてた。
杏光を見ると、へへっと笑った。
なんで笑ったのかよくわからないけど、可愛いから俺も笑い返した。
ガトーショコラはほぼ完成に近づいてきた。
「はい、あーん」
余ったチョコをスプーンですくった杏光が俺に食べさせる。
「んまい?」
「うん」
「あたしも」
そう言った杏光が、俺を引き寄せて濃いチュー…。
んん?
口の中のチョコ、杏光に取られた…。
唇を離した杏光が、俺の腰に腕を回したまま俺を見る。
俺の顔、めちゃくちゃ赤いのが見なくてもわかる…。
あっつい…。
迎えたバレンタイン当日。
杏光の両親は2人で今日限定の展示があるからと、都内の美術館に行ったので家にいない。
そして、玖麗がなんと、勇気を振り絞って悠麗をデートに誘った。
だから今、杏光と2人きり。
完全な2人きりって久しぶりかも…。
「何かちょっと照れちゃうね」
杏光に言われて、俺も照れながら笑った。
それを隠すように、俺はキッチンに行って冷蔵庫を開けた。
そんな俺に、杏光がうしろから俺を抱きしめる。
自分が挙動不審になったのを感じながら、冷蔵庫から材料を出した。
今日作るのはガトーショコラ。
「はい…これ湯煎して」
「はーい」
杏光にチョコとボウルを渡すと、俺から離れて湯煎をはじめた。
俺は薄力粉を量りまーす。
杏光の視線を若干感じながら秤にボウルを乗せる。
「熱っ」
ん?
杏光を見ると、やけどしたっぽい…?
「大丈夫!?」
杏光の手をつかんで水道の流水にあてた。
杏光を見ると、へへっと笑った。
なんで笑ったのかよくわからないけど、可愛いから俺も笑い返した。
ガトーショコラはほぼ完成に近づいてきた。
「はい、あーん」
余ったチョコをスプーンですくった杏光が俺に食べさせる。
「んまい?」
「うん」
「あたしも」
そう言った杏光が、俺を引き寄せて濃いチュー…。
んん?
口の中のチョコ、杏光に取られた…。
唇を離した杏光が、俺の腰に腕を回したまま俺を見る。
俺の顔、めちゃくちゃ赤いのが見なくてもわかる…。
あっつい…。



