好きの海に溺れそう

「昼麻ちゃんって…」

「…」

「さっきすれ違ったよ…」

「…ちゃんと話した。ちゃんと会って話して、ちゃんと別れた。前に別れた時から時間経ったけど、こっちもようやく整理ついたから」



悠麗は真剣な目。



ちょっとほっとした…。



「まだ…好きなの?」

「もうそんな気持ちはないけど。やっぱ悔しさはある」



悠麗はそう言ってちょっと笑った。



「でも、とりあえずは玖麗と元通りになんなきゃな?」



ほんとだよ…。



まあでもやっと落ち着いたみたいだし良かった。



これからは玖麗の番だね?



16年越しの片思いだもんね…。



ちょっと安心した気持ちで次の日学校に行くと、あたしの安心を壊すようなことが起きた。



「日夏!おめでと!」



朝、日夏にあたしは行った。



昨日のデートで日夏が告白してれば日夏と歩は付き合ってるはずだ。



「日夏?」



日夏は苦笑い。



ってことは…。



「告れてない!?」

「…」



何やってんだよ~…。



でも日夏の方を見たら少し泣きそうな顔をしてた。



日夏…何かあった?



ここでホームルーム開始のチャイムが鳴る。



あんな顔の日夏、見たことないから心配だよ…。



休み時間に日夏を空き教室まで連れ出した。



「日夏…」



日夏は机にうつ伏せた。



「んん~…」



うなってから、あたしの方に顔だけ向ける。



「昨日…ね。あたし本当に、心臓バクバクさせながら、言おうと思ったの」