好きの海に溺れそう

チャラい!



海琉に慣れてるあたしとしては、この誘い方にチャラさしか感じない。



なんかカルチャーショック。



まあ歩らしいけど…。



「杏光…やばい…」

「ん?」

「ちょっと…ドキドキした…」



えっ?



「何に…?」

「歩に…」



うっそ!



この前はきっぱりドキドキしないって言ってたのに…。



「どうしよ…。このままじゃ好きになる…」

「いやなれよ!」

「あたしが!? 無理! きもい!」



きもいってあんた…。



「とりあえず行ってきな!」

「う、ういっす!」



完全にテンパってるな…。



頑張れ日夏!



ていうかあれはもう恋だよね?



日夏も恥ずかしがらずに言えばいいのに。



歩がかわいそうだ。



そのまま慌ててメールを返して教室を出て行った日夏をあたしは微笑ましく見守った。



次の日の休み時間に日夏の所に行くと、日夏はぼーっとしてた。



いつも何かしら食べてる日夏が、今日は何も食べてない。



恋煩いってやつ?



「昨日どうだったの?」



日夏の前の空いてる席にあたしは座った。



「好きって気づいたでしょ?」

「何か…ずっとドキドキしてる…」



日夏が…恋してる!



かわいい…。



「好きって言った?」

「言わない! 言えない! 無理!」

「無理って思ってるから無理なんだよ。両想いってはっきりしてるんだから言いなさい」