入学して一ヶ月がたった



ようやく慣れてきた環境



高校入って初めての席替え



みっちゃんたちと近いといいなー



なんて考えながらクジを引くと

窓際の一番前の席


そんなに変わらなかったななんて思って
周りを見回すと次々と席を移動していた


私はひとつだけまえにずって
近所の席の人を待つ


そんな私のすぐ後ろの席に


「おぉーもえ近くじゃん!」

ユキがきた

「ユキだー!超嬉しい」

そう言うとかわいいやつーって頭を撫でてくれるメグ


ガタン


と、隣の席から音が聞こえふとそちらを振り返ると


うわっ、



榊 凌磨だった


長身で黒髪、そして凄く整った顔だちをしていてその切れ長の瞳は綺麗すぎて冷たさを感じる

私は少し苦手だったりする


あんまり関わらないでいよう


そう思っていたのに

「おぉ!榊じゃん!よろしくー」

そうだそうだ、みっちゃんと同じくらいユキも人懐っこいとゆうか
フレンドリーとゆうか
誰とでも仲良くなっちゃうタイプだった


チラリとこちらを見る榊君

しかし、特になにも言わずカバンから本を取り出すと読み始めてしまった


「ちぇっ、感じわりーの」


そう言う割にあまり気にしてなさそうなユキ



ホームルームを終えそれぞれ皆散っていく


部活に行く者
委員会がある者
友達と遊びに行く者
帰る者


私は4番目だったりする


今まではみっちゃんたちと5人で遊んで帰ってたんだけど

もうそれもおしまい


ユキとメグは部活を始めた
ユキは陸上部
メグは美術部


そしてみっちゃんは昨日からコンビニでバイトを初めた

マイは月金は塾で火水はピアノ木曜は華道をしていて元々あまり遊べていなかった