真っ暗な闇
それは瞳を閉じているからなのか、周囲が暗いのか
自分が自分じゃないみたいな感覚
魂だけプカプカ浮いているような
__ズキンズキン
身体の感覚はないのに、頭痛だけがはっきりと感じる。
「お前、“あちらの世界”の者か?
まさか俺の魔方陣の後を利用して“こちらの世界”に来るとは。」
いきなり、低くて威厳を感じさせる声が響いた。
“あちらの世界”?“こちらの世界”?なんの話をしているの?
「しかしそんなことができるのは俺ぐらい、いや、俺以上の魔力を持った者でないと不可能なはず_____。何者だ?」
__ズキンズキン
ああ、頭がいたい
「それにしても……悪くない。…おい、娘」
娘?私のこと?
___ズキンズキン
「気絶して--のか?-俺の立場--お前--生かして---いかない。だが俺は---が気に入っ---。」
__ズキンズキン
頭痛で声が聞こえにくくなる。
「もし--会えたなら----お前を--俺の------やろう。」
__ズキンズキンズキンズキン
一層激しくなった頭痛に耐えきれず、
私はそこで意識を手放した___