「ま〜、俺も悪かったな。さっさと、自分の名前くらい言っとくべきだったぜ。すまん、すまん。俺の名前は…。」

平謝りを済ませると、木づちを投げ捨て、背中から何かを取り出した。

木づちが地面に落ちる瞬間、ものすごい音とともに地響きがなり、俺の足まで伝わってきた。

こ、怖え〜。

俺、あんなもので頭殴られちゃったわけ?

よく生きてられたよな…。

背中から取り出したものは、四角いボードだった。



『さ〜て、俺の名前は何でしょう?下のA、B、Cの中から選べよ。間違ったら、ひん死だからな(笑)』。



か、完全に教える気ねーっ!!

それも間違ったら、『ひん死』って。

冗談はよせよ。

それに最後の『(笑)』ってなんだよ!

名前間違ったくらいでひん死ーっ!

ど、どうすれば。間違わないようにしないとっ。

え、え〜と、え〜と。