(やっぱり反応なし…… か。)




それでも、愛夏ちゃんは目にうっすら涙を溜めていた。




( ……え?)



「愛……夏……ちゃん?

どうしたの?……怖い夢でも見ちゃた?」




咄嗟に思いついた言葉を掛けたけど、愛夏ちゃんが頷くことはなかった。




「そっか、そっか!!


怖かったよね。もう大丈夫だよ。


今は私がいるし安心して!」





そうやってなだめるように微笑みかける。