里母が気づいた時には、 粉々に割れたお皿が散乱している床に ぐったりと横たわって倒れている 愛夏の姿があった。 タイミングが良いのか悪いのか、 丁度そこへ里父が仕事から帰ってきた。 「何をやっている?」 リビングに立ち尽くす妻を見て、そう言う。 この時、里母の立ち姿に愛夏は隠れていて、その存在に気づいていなかった。 里父がリビングの奥へと足を進める。 すると、声にならない驚きの反応を見せる。 「お前がやったのか?」 そう妻に尋ねる。 すると、里母は小さく頷いた。