「堪忍、沙耶。仕事が入ってもうた。行ってくるな」 「おー」 ……両親はこんな感じだし、 「沙耶、ちょっと、遊び行ってくる」 ……勇兄は、どっか消えるし、 「やっべ、仕事!」 ……大兄は、仕事だし。 暇なのには、変わりない。 ゴロゴロする毎日。 特に何かしたいとかいう願望はなく、時間だけが過ぎていく。 そんなある日、インターホンがなった。