「私、ずっと、お祖父様が久貴を殺し、あの日、朝陽の死んだあの日、家を尋ね、私や大兄ちゃんを拐おうとした黒服も、貴方の差し金だと思っていたんです」 だから、祖父を憎んだ。 彼は、何をしたいのか。と。 彼に復讐することが、望みだったのに。 今、祖父を目の前にして、私は笑ってる。 「でも、違いましたね」 彼は、愛する人を守りたかった。 愛する家を、守りたかった。 でも、そのために手を汚してしまった。 ならば。