■大樹side□
傷つけたくなかったのに、春を傷つけた。
その大きな過ちは、俺に決心をさせ、藤島のもとへ向かわせた。
「……で?俺に結婚をしろと?」
親父の仇。
そう思いながら、会いに行ったら、そこにいたのは優しそうな好好爺。
絶対、裏があるが。
「ああ。結婚して、私のあとをついでほしいんだ」
「……相手は?」
どうせ、やることはない。
こいつの代わりに、藤島を乗っとるのもいい。
乗っ取って……健斗さんの会社と合併すれば良い。
いや、でも、彼は……健斗さんは許さないかもしれない。
藤島のジジイを恨んでいる彼のもとに来た自分は、彼の中で裏切り者に堕ちるかもしれない。
それでも。
傷つけたくなかったのに、春を傷つけた。
その大きな過ちは、俺に決心をさせ、藤島のもとへ向かわせた。
「……で?俺に結婚をしろと?」
親父の仇。
そう思いながら、会いに行ったら、そこにいたのは優しそうな好好爺。
絶対、裏があるが。
「ああ。結婚して、私のあとをついでほしいんだ」
「……相手は?」
どうせ、やることはない。
こいつの代わりに、藤島を乗っとるのもいい。
乗っ取って……健斗さんの会社と合併すれば良い。
いや、でも、彼は……健斗さんは許さないかもしれない。
藤島のジジイを恨んでいる彼のもとに来た自分は、彼の中で裏切り者に堕ちるかもしれない。
それでも。


