【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



俺の祖母に当たる、御園千波に出逢い……彼は、変わった。


裏で千波を消そうとした重鎮たちを粉々に砕き、まるで、復讐というように彼は変貌したのだ。


それで懲りれば良いものを……彼らは、次の標的を、我が父、春馬につけた。


結果、父は重鎮と母から壊されそうになった。


その次は、俺か。


なんとも短絡的で……もう、なんの役にも立たない。


もう少し、役に立つのなら……生かしておいてやったものを。


『悠哉と茅耶には手だしはさせねぇ……勿論、沙耶にもな。もう、誰にも俺を変えることはできねぇぞ。命がおしけりゃ、とっとと、この家から去れ』


俺はそう一言だけいって、席をたつ。


(手出しをさせて、なるものか……)


やっと、手にいれた娘。


次は、儀式を……と言ってくるのだろう。


だが、受けさせたくはない。


それは、沙耶を正式に妻に迎えることになるのだが……嫌だ。


別に、沙耶を妻に迎えることが嫌ではなく、その儀式が嫌なのだ。