俺の祖母に当たる、御園千波に出逢い……彼は、変わった。
裏で千波を消そうとした重鎮たちを粉々に砕き、まるで、復讐というように彼は変貌したのだ。
それで懲りれば良いものを……彼らは、次の標的を、我が父、春馬につけた。
結果、父は重鎮と母から壊されそうになった。
その次は、俺か。
なんとも短絡的で……もう、なんの役にも立たない。
もう少し、役に立つのなら……生かしておいてやったものを。
『悠哉と茅耶には手だしはさせねぇ……勿論、沙耶にもな。もう、誰にも俺を変えることはできねぇぞ。命がおしけりゃ、とっとと、この家から去れ』
俺はそう一言だけいって、席をたつ。
(手出しをさせて、なるものか……)
やっと、手にいれた娘。
次は、儀式を……と言ってくるのだろう。
だが、受けさせたくはない。
それは、沙耶を正式に妻に迎えることになるのだが……嫌だ。
別に、沙耶を妻に迎えることが嫌ではなく、その儀式が嫌なのだ。


