【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



「……それでも、構いませんか?」


「あ、ああ。かまわへん」


(……何よりも恐ろしい、絶対的な存在)


それは、存在する。


今、この目の前に。


人は、見た目ではわからないものである。


「ありがとうございます」


体が弱い中、戦い続ける沙耶。


そんな少女は、水を見つけた。


―自分を、咲き誇らせ続けることのできる水を。