【完】☆真実の“愛”―君だけを―2

□京子side■



「最強の情報屋?」


思わず、聞き返した。


不敵に笑った、義妹の仮面の、また奥……


計り知れない、“恐怖”が、そこにはあった。


「今度、会わせてあげられるかもしれません。まぁ、人見知りが激しいので……メディア越しになるかも、ですが」


蒼い、炎。


(なんや……)


この子は、呑まれない。


絶対に、潰せない。


纏っている雰囲気が、雪さんに似ている。


どんな闇でも魅了して、自分の虜にするだろう。


その絶対的な雰囲気が、人を圧倒する。


人を嫌い、警戒し、他人と距離をおいていた薫や相馬たちに誘われて、中に入った唯一の女は炎を収め、笑った。