【完】☆真実の“愛”―君だけを―2




「私、黄泉路の案内人。鶴(つる)、って呼んで」


「鶴……」


私、どうしたんだっけ?


夕蘭と草志を再会させて、朝陽に謝って、双子を追いかけて、月耀と会って……みんなを見て、呪いを解いてもらって……


「……」


落ち着いて辺りを見渡すと、凄い。


数えきれない数の、彼岸花が咲いている。


「ここは、生と死が交差する場所よ。あんた、生きているくせに、三途の川を渡っちゃダメじゃない」


「え、私、三途の川を渡ったの?」


「渡ったから、私が、仕方なしに迎えに来たの!約、1000年振りの休日を棒に振って!お願いだから、こんなことをしないでよ~私、放っておける性格じゃないんだってば……」


「1000年ぶり!?嘘でしょ!?」


「嘘じゃないわよ!厠に行く時間だってないんだから!」


どうやら、鶴の話だと私はまだ、生きているらしい。


朝陽が、月耀が、生かしてくれたから。


「厠!?トイレに行くの?」


「行かないわよ。死んでから行く意味がないじゃないの……身体がないのに、どうやって排泄すんのよ」


「で、ですよね……」


現代に生きていたら、明らかにヤンキーだったような態度である鶴は、ため息をつき、私に指で行く先を示す。


「ほら、あっちは現世に繋がるから。あの、光のところ。……わかる?」


「ええ。あそこにいけば、還れるの?」


「あんたはね」


「鶴は?」


「私は、ここで罪を償っているの。大体、何年前に死んだと思ってんの?身体なんて、とうに、土の栄養になっちゃったわよ」


キラキラと光る、三途の川の向こう。


「舟を用意してあげるから、還りなさい。ちょっと、歩くけど……こっちよ」


案内人。


職業名の通り、案内してくれるらしく。


私は、歩くなかで彼女に訪ねた。