それを眺め、俺は沙耶を腕に包み直す。 時折、反応を見せるが、目覚める気配はなく。 「生きてくれ……沙耶……」 俺は、何度も、触れるだけのキスをした。 今までのように、少しでも自分の命が、彼女に与えられれば良いと願いながら。 「なぁ……」 その時、背後から声が聞こえた。 俺は、聞き覚えある、その声に振り返った。