【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



それを眺め、俺は沙耶を腕に包み直す。


時折、反応を見せるが、目覚める気配はなく。


「生きてくれ……沙耶……」


俺は、何度も、触れるだけのキスをした。


今までのように、少しでも自分の命が、彼女に与えられれば良いと願いながら。


「なぁ……」


その時、背後から声が聞こえた。


俺は、聞き覚えある、その声に振り返った。