【完】☆真実の“愛”―君だけを―2



(沙耶との約束、どうするべきか……)


御園という名字で、双子の戸籍を作っちゃった時点で、沙耶の遺言とやらは守られてない。


つか、沙耶自身が死んでない。


運命に抗って、沙耶を生かしてしまった。


すでに罪を犯しまくっているこの身が、死後、地獄に堕ちようが知ったことではないが、沙耶まで巻き沿いを食らわせるのは……


悩むことは、まだ、たくさんある。


それに、俺は……


「ついたぞ、相馬」


自分で運転していたくせに、考え事のせいでボーッとしていた俺に、親父からの声が上から振る。


「……はぁ」


ため息をつき、エレベーターに乗ると。


「本当、時が経ったよなぁ……」


直樹さんが夏翠を授かったのは、20歳。


俺と同じで。


俺が生まれたとき、19歳だった彼は医者見習いだった。


5歳年下の直樹さんは、よく、父さんに可愛がって貰ったっていっていたが……