15歳の春、寒いと思いながら起き上がると、俺たちは事後だった。 薬を盛られたのは、事実で。 家のものは認めてくれたけど、和子だけが錯乱したように叫んでいた。 「うちやない!春馬がうちを襲ったんや!」 泣き叫ぶ、和子。 違うって言葉は、和子には届かなくて。 俺はますます、自分の殻に閉じ籠った。 信頼していた姉に、裏切られた気分で。 けど、そんな俺を、もっと、絶望が襲う。