呪いのような、日記だった。 ずっと、じめじめしていて。 俺は、先が気になった。 祖父の書く、“ああ”が気になったのだ。 どれくらい、めくったのだろうか。 数行しか書かれていないところを見ると、忙しかったことがうかがえるが、そんな祖父は第一夫人が妊娠したときと、運命の出会いを果たしたとき、そして、第一夫人が身罷った時は、物凄い量の日記をつけていた。 知らない漢字もあったから、辞書を片手に。 俺は毎日、読み漁った。