私の閉じた心をこじ開けて、ズカズカと入ってきた貴方が、私は怖かった。


私の事を見ないで、って。


醜いから、って。


でも、あなたは私の手をとってくれた。


私を抱き締めてくれた。


初めて、相馬に抱かれた夜ね、初めて、私は生きたいって思ったんだ。


生きたい、この温もりを失いたくないって。


でも、無理でした。


貴方に甘え続けることはできないから……せめて、一人で生きられたらと思っていたけれど、貴方は私を離してくれなかった。


大事な、大事な、宝物のように扱ってくれた。


それがとても、嬉しかった。