「悠哉、茅耶」 小さな、小さな、命が二つ。 沙耶が命を引き換えに生もうとした、俺の子供。 沙耶の状態が落ち着いたあと、俺はすべてを聞いた。 沙耶が隠そうとしたことや、沙耶の過去を含めて、すべて、細かく、漏らすことなく俺は、心に刻んだ。 そして、沙耶からの手紙を雪さんから受け取り、目を通した。